子供や女性が被害者となる児童買春や人身売買の情報を受け付けている「匿名通報ダイヤル」に、昨年10月からの1年間に459件の通報があり、情報を元に全国の警察が22人を逮捕、1人を書類送検、児童2人を保護したことが16日、警察庁のまとめで分かった。
「匿名通報ダイヤル」は人身売買や児童買春など、被害者自身が通報しにくい犯罪情報を、警察に代わって民間団体が受け、事件解決などに結びついた場合、最高10万円の情報料を支払う仕組み。
摘発・保護に結びついた情報は7件。このうち児童を飲食店で働かせていた事件や淫行(いんこう)させていた事件など計3件が情報料支払いの対象となったが、提供者からの請求はないという。
このほかの摘発例では、外国人女性をホステスとして違法に働かせていたケースや、風俗店で日本人女性に売春をさせていたケースなどがあった。
一方、摘発に直結する情報が期待された人身売買については、犯罪の事実がないものなどが多く、摘発につながったものはなかった。警察庁によると、提供された情報の中には、現在も捜査を継続しているものがあるという。
受理した情報は、制度が始められた昨年10月が132件で最も多く、12月以降は18件から30件の間で推移。全体の45%に当たる206件が淫行など児童が被害者となった事件で、「人身取引」は62件(14%)。191件(41%)がネットに掲載されたわいせつ画像などに関する「参考情報」だった。
警察庁は「犯罪情報収集の手段として有効であり、今後も制度の認知度を上げ、定着を図りたい」とし、来年3月まで試行を続けて制度の有効性を検証した上で、本格的に制度化する方針。
情報提供はNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス」(フリーダイヤル0120・924・839)、もしくは専用ホームページ(http://www.tokumei.or.jp)へ。
産経ニュース(2008/10/16)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081016/crm0810161043006-n1.htm